岩田一政先生に緊急事態対応を学習しよう! | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

岩田一政先生に緊急事態対応を学習しよう!

秘書です。
今朝、岩田一政先生(元日銀副総裁、元経済財政諮問会議議員)より、日本経済復興の道を聞く勉強会がありました。先生のご指摘は以下のとおり。



・東日本大震災は1000年に一度の被害である。

・阪神淡路大震災の富の破壊の推計は直接被害9.9兆円、間接被害2.6兆円、波及効果を含めて30兆円との推計。
  ―国の予算で3兆円強、16.3兆円の復興事業費、ネットで7兆円需要創造
  ―阪神淡路大震災では家計への支払い783億円 

★95年の阪神淡路大震災以後の「行きすぎた円高」がその後の非正規雇用拡大の原因

・東日本大震災は、津波と電力不足が加わっている。
  -短期のみならず、中長期に電力不足が発生する
  -原子力は電力の3分の1を供給
  -東電は全国の電力の4割を供給(4月末まで25%カット計画停電が3カ月続くとGDP3%低下の推計も

・政策対応(日本経済研究センターの提言参照)
http://www.jcer.or.jp/policy/pdf/pe(iwata20110316).pdf


岩田先生は当面は予算組み替えで補正を組み、その先は化石燃料にかける復興税で、復旧経費と原発停止に対応する電力切り替え対策を考えるべきとのことですが、国債についてはいかがでしょう?岩田先生は国債引き受けについては慎重ながらも、以下のアイディアを披露していただけました。


・国債については、EUの欧州金融安定基金のように政府と中央銀行が共管で国債買い入れ基金とするということが考えられる。



★政府・与党のみなさん!阪神淡路大震災以後の「行きすぎた円高」が長期デフレと非正規雇用拡大の原因であるという事実に向き合い、事実を正しく認識し、「東日本大震災」で同じ過ちを繰り返さないように現下の円高に対応するようにお願いいたします!二度と、個人の努力は報われないという時代をつくってはいけません。